2009年12月11日金曜日

09 第10回

国立科学博物館を見学

最終作品の制作に向けて、今日はちょっと視点を変えて、作品鑑賞。「作品」というのは、つまりプロの仕事、説明の現場「博物館」の展示物のことです。

あいにくの雨、でも空いてるからね

受講生の皆さんには申し訳ないのだが、基本的に私は「雨男」。イベントやプレゼンの日の雨率はかなり高いのです。ゴメンナサイ。

展示に埋め込まれた情報デザインを探せ

授業の中では「作品制作の参考のために」とだけ伝えましたが、実は展示空間には様々な情報デザイン、特にプレゼンテーションのテクニックが駆使されています。


奥行きを使った一覧性と鑑賞者の移動によるインタラクション

単に授業だからとか、指定された場所だけ、などと言わずに、学生クンたちがいろいろ発見してくれると嬉しいのですが。

「身近な科学」の視覚化

というより、視覚化によって科学を身近に、か?
さて、今回の授業としてのミッションは、地球館/たんけん広場(2F)を中心に、物理現象などかたちのないメッセージをどのように説明しているか、その手法を「盗んで」くることでした。選んだおもちゃそのまんまが展示されている人もいれば、関係性を実感できなかった人もいただろうな。何より、授業ではあるけど他者の表現を楽しんだり批判してるすることが重要なのだが、どこまでできていることか。


ちなみに私は、「科博」に行くたびにこの「霧箱」に釘付けです。
建物まで通り抜けて、これほどの宇宙線が飛び交っているとは、という驚き。でも、それ以上に小さな粒が霧箱の中を飛び交っている様子がとても神秘的です。


もうひとつ、今回初めて気づいたのは、「地震軌跡模型」。地震計のコーナーは結構好きで、必ず見に来るのだが、いつもは壁に投影される地震計のしくみのムービーに気を取られて、全く視界に入っていませんでした。今回はいつもと違うものをじっくり見ようと、目線を変えて眺めていたことで発見しました。かつて阪神大震災のときに新聞に載っていた、阪神大震災と釧路沖地震を比較する地震計の図を、わたしは情報デザイン事例のひとつとして宝物にしていますが、それは2次元上での表現。3次元化したものがあったとは。CGじゃなくて、針金で表現しているところにしびれました。

人間の目には見えないものをフィルタを通して情報化する。科学の分野に情報デザインは欠かせないと私は確信していますが、科学者やエンジニアの方たちは気づいてくれているかどうか?

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